Ustreamでフリッカーが入る照明の問題を光源の原理から考える件 | 日刊なかちょん No.021

先日、オープンソースカフェ下北沢で河村さんから受けた相談でUstreamの最中にフリッカーが入る問題の件。こちらでは店内の照明に全てLEDを使っている。メインはE17ベースのLED電球とダクトレールに一台LEDスポットをつけておりUstrem中はこれで出演者を照らしている。

下北沢オープンソースCafe


LEDの場合は高速で点滅を繰り返す方式とずーっと点灯を続ける2つの点灯方式があるが、一般照明に使用される場合は点滅を繰り返す方式の方が多い。なぜなら、オンとオフを繰り返すことによりLEDの温度上昇を抑えることができるから。蛍光灯やメタルハライドランプも点滅を繰り返す方式なのだが、LEDは他の光源よりも完全に光が無い状態ができてしまうのが今回相談をうけたフリッカーの原因でもある。

では解決策はというと、まずはLEDの点灯周波数を調べること。その点灯周波数によってカメラ側で調整できるかどうかを確認。ただし、オープンソースカフェ下北沢ではカメラ側の調整が出来ないようなので、他の光源に変えるのが現実的なようだ。

光源の候補としては、ハロゲンランプ、蛍光灯、メタルハライドなどがある。一番安価なのはハロゲンランプ。ただし、電力の消費量が許容量に納まるかどうかと熱の問題がある。

次に蛍光灯。この光源も点滅を繰り返すのだか原理的に光を出し続ける保持時間というのがあるので、ちょっと値段の高いHFタイプであればよさそう。ただし、他の光源に比べて大きさがあるので、カフェの雰囲気に合うかどうかが問題。

最後はメタルハライドランプ。こちらも点滅を繰り返す方式なのだが、インバータとよばれる装置をつかったタイプであれば、完全に光が無い状態はほとんど無いので、状況は改善することが予想される。問題は値段が他の光源よりも高いことと、光が強いのでUstremする画面全体の光の均整がとれるかどうか。

上記は光源の原理的なものからの推測。実際に使ってみると予想外のことなと起こる可能性があるので、これから検証していきたいと思う。