自分の人生の中でそれに触れている時間はとても長いのだけど、特に問題ないから安価なものを使い続けているものがある。それはマウスやキーボードなどのハード的なものもあるし、ブログエディターやブラウザなどソフト的なものでもあったりする。
115円や230円という価格帯が多いiPhoneのアプリの中で、ATOKという日本語変換機能がついた”ATOK Pad for iPhone”は1200円とけっこういいお値段というか高いと感じてしまうアプリだ。もちろん、標準で日本語変換の機能が備わっているのだから無くても特に問題はないのだが、元々はインプットがメインだったiPhoneを、積極的にアウトプットに利用していこうとする場合、日本語入力の機能は積もり積もって自分の人生の貴重な時間を多く捧げているもののひとつとなる。
一方、1200円という金額は自分の生活の中では当たり前のように使う金額であって、食事でも書籍でも交通でも躊躇するような金額ではない。なので、iPhoneアプリとしては高めであるが、日々使う頻度を考えると、この”ATOK Pad for iPhone”は投資するには十分すぎるぐらいの価値があるものだと思う。
そう思って今年始めにこのアプリを購入はしていたのだが、実はあまり使いこなせていなかったのが正直なところ。そのネックになっていたのは、電車の中などで思いつきや読書メモなどを入力してみたものの、EvernoteやNozbeのように ”Inboxを定期的にチェック” → ”処理” というフローを確立していなかった為、思いついたら”ATOK Pad for iPhone”を使い、たまにメールでPCに送り清書するというような使い方でしっかりと活用していなかったことにあった。
そんな中、今朝はいろんな人のブログで”ATOK Pad for iPhone”が取り上げられている。曰く、今回のバージョンアップでEvernoteとの同期がとれるようになったとのこと。実際は前からEvernoteとの連携は取る事ができたのだが、このバージョンアップの大きなポイントは、自動で同期をとることができるというもの。
目次
以前の連携方法
こちらの画面でEvernoteとの連携を設定。
この方法の場合、文章を入力した後、都度、Evernoteに送るという操作が必要であった。
今回のバージョンアップでの同期方法
設定からメモを選択
メモの同期を選んで
同期するを”オン”にすると、Evernoteのアカウント名とパスワードを要求されるので入力。
これでOK。
すると、Evernoteに”ATOK PAD”というノートブックが自動的に追加され、以後、ここに同期されるようになる。
見たところ、ノートブックの名前を変更することは出来なさそうなのだが、EvernoteのPCクライアントは毎日チェックしているので、週1で”ATOK PAD”ノートブックを処理するというフローを導入する事で、今よりも”ATOK Pad for iPhone”を活用することができそうだ。
iPhoneを使って慣れてくるとinputの量がハンパなく増えてくるので、output量を増やしバランスを取る方法として、こういうアプリに投資するのも十分ありだと思います。
ATOK Pad 2.0.0(¥1,200)
iPhone、iPod touch および iPad 互換 iOS 4.0 以降が必要